くらし情報『規制委員会は形骸化…岸田政権の拙速すぎる原発回帰方針を政府新会員が痛烈批判』

2023年2月23日 06:00

規制委員会は形骸化…岸田政権の拙速すぎる原発回帰方針を政府新会員が痛烈批判

の松久保肇事務局長だ。

「規制委員会は、事務方である原子力規制庁にリードされるように議論を行っていました。というのも、規制委員会の議論が始まる前に、原発推進を担う経済産業省の職員が原子力規制庁の職員に根回しを行っていたことが発覚したのです。

規制委員会で運転期間が議題に上がったのは昨年10月ですが、7月時点で経産省は規制委員会が所管してきた運転期間規制を経産省に移管する方針と国会提出時期を規制庁に伝えていました。

規制委員会のメンバーが『せかされていた』と不満を口にしていたのもこれが理由でしょう。規制委員会は岸田政権のシナリオどおりに進められたのです」

これらの結果、老朽化した原発の危険性について十分に検証されぬまま、60年以上の運転が認められそうだ。伊方原発3号機の建設を手がけた三菱重工の元技術者だった森重晴雄さんは、そのリスクをこう警告する。

「核燃料が入った原子炉圧力容器が劣化することがもっとも大きな問題です。
原発の心臓部である原子炉は炭素鋼で造られていますが、この素材は核分裂によって生じる高エネルギーの中性子線に弱く年を経るごとにもろくなっていきます。さらに原子炉を冷やすホウ酸水による腐食も問題。

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