くらし情報『“マスク外せ警察”が急増中!「自分と異なる考え」を想像できないハラスメント』

2023年3月31日 11:00

“マスク外せ警察”が急増中!「自分と異なる考え」を想像できないハラスメント

そう警鐘を鳴らすのは、在宅医療をはじめコロナ患者の診察もしている医師の木村知さんだ。

「マスクには、自分だけでなく相手の感染リスクを下げる効果があります。たとえば認知症の高齢者のように、マスクをつけるのが困難な方もいらっしゃいます。だからこそ、感染リスクの高い場所では、そうした方への配慮としてマスク着用が推奨されているのです」(木村さん)

■しぶしぶマスクをしてた人が「外せ警察」に

にもかかわらず、“マスク外せ警察”が出没してしまうのは、なぜなのかーー。

「コロナ禍の3年間、自分や他人のために進んでマスクをつけていた人と違って、強いストレスを感じながらしぶしぶつけていた人は、その鬱憤を晴らしたいと思っているのでしょう。ですからマスクをつけている人を見ると、攻撃的な気持ちになって“マスク外せ警察”になるのではないか」

そう分析するのは、東洋学園大学人間科学部教授で臨床心理士の鈴木義也さんだ。「心の中で、〈まだマスクしているの?〉と思ったとしても、それを言葉や態度にして示す人は少数です。そんなことをするとハラスメントになりかねませんから。
なのに、あえて言動で示す人は、相手を自分の思いどおりにしたいという強い支配欲が潜んでいるか、自分と異なる考えを想像することが苦手な傾向にあるかもしれません」

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