2023年4月11日 06:00
神宮外苑再開発は東京五輪の“負の遺物”環境より商業エリアやビル賃料で企業利益優先か
21年に開かれた東京オリンピック・パラリンピックでは、大会組織委員会の元理事が、スポンサー企業から賄賂を受け取っていたり、談合が発覚したりして、一大汚職事件へと発展したことは記憶に新しい。
前出の斎藤さんは、こう付け加える。
「政府や企業がスポーツを通じて平和や持続可能な社会をアピールしている裏で、実際にはそれと真逆のことが行われていることはよくあります。しかし、祭典が終われば〈いい大会だったね〉で終わってしまう。これを“スポーツ・ウォッシング”と呼びます。つまり、スポーツが金儲けのために利用されているのです」
歴史ある球場やラグビー場、そして樹齢百年の樹木を守るためにも、利益追従の再開発を止めなければならない。
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