くらし情報『神宮外苑再開発は東京五輪の“負の遺物”環境より商業エリアやビル賃料で企業利益優先か』

2023年4月11日 06:00

神宮外苑再開発は東京五輪の“負の遺物”環境より商業エリアやビル賃料で企業利益優先か

世界は、地球温暖化を止めるために、日本とは真逆の動きが進んでいるが……。

「たとえばニューヨークでは100万本の植樹が始まっていますし、パリのシャンゼリゼ通りでも片道4車線を2車線に減らして植樹しています。いたるところで木を植えるというのが世界のトレンドなのに、植えるどころか樹齢100年にもなる樹木をわざわざ大量に伐採してまで再開発するというのは、どう考えても合理的ではありません」

■東京オリンピックの負の連鎖が続く

今年2月には、外苑の周辺住民らを含め約60人が原告となり、神宮外苑再開発差止訴訟を起こした。斎藤さんも原告のひとり。原告団長で実業家のロッシェル・カップさんも、こう憤る。

「神宮外苑再開発は、東京オリンピック招致の悪しき副産物です。むしろ、神宮外苑を開発するために、東京オリンピックを誘致したのではないか、とさえ疑いたくなります。というのも、神宮外苑は自然環境を守るための“風致地区”に指定されており、元々は高さ15mのまでの建築物しか建てられませんでした。
しかし、新国立競技場を建て替えるという口実で、競技場の場所だけでなく神宮外苑全体の高さ制限まで緩和してしまったからです」

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