家計負担増すなか…月額100万円“国会議員の第2の給与”審議はまた先送り
税金からきているお金ですから」(前出・玉木代表)
じつは自民党だけでなく、野党の中にも使途公開、未使用分の国庫返納に消極的な議員たちはいる。その理由は、後ろめたい使い方をしているからだと勘繰るのが普通だろう。
旧文通費は、真面目に政治活動をしている議員も、そうでない議員も一律で同じ額が支給されるシステムに問題があると、玉木代表は指摘する。
「私が国会議員になって思ったのは、政治活動を頑張ってやっている人と、頑張らない人との差がありすぎるということ。一生懸命仕事をすれば、それだけ活動範囲が広がり、動けば動くだけお金がかかるんです。いっぽうで、仕事をしなければ経費はかからない。それでも支給される額は同じ。仕事をしない人のほうがお金は貯まるというおかしなシステムなのです」
“ズル”がはびこることで、きちんと政治活動の経費として使っている議員までもが疑いの目で見られる可能性が大いにある。
「この悪しき仕組みが続くのであれば、旧文通費は廃止すべき。そのかわり、一般企業と同じように、政治活動でかかった経費を衆・参それぞれの事務局に領収書を添付して請求するシステムに変えればいいと思っています」