青柳翔「“セフレ”とはある種、とても美しいものだと思う」
抄子に対してドライな態度を見せる一樹ですが、その奥には何かあるんじゃないかと思わせる人物像でなければならない。いちばん試行錯誤したのは、漫画には一樹の心情も書かれていますが、生身の人間がやる場合、動きだけでどう表現したらいいのかという点ですね。読者が文字を読んで感じる印象と、人が発する言葉から受ける印象とでは違いもあるだろうし、ものすごく悩みました」
一樹との一晩が忘れられず、セフレという関係を受け入れる抄子を演じるのは、映画『私の奴隷になりなさい第2章ご主人様と呼ばせてください』で主演を務めた行平あい佳。本編でかなりのボリュームを占めるラブシーンの撮影を青柳はこう振り返った。
「撮影の初日は、やっぱり緊張しました。ただ、濡れ場に挑むということに対しての抵抗感はまったくなかったと思います。監督からも特に要望がなかったので、撮影中も、精神的なプレッシャーみたいなものはほとんどありませんでした。それに、何よりも行平さんご自身が、こういう作風のラブシーンをこれまでにたくさん経験されてきた方だったので、すごく安心してやらせてもらいました。
相手の方にとても助けられたなと思います」
近年、性をテーマに描かれる作品への注目が高まっていることについて、青柳自身はどう思っているのだろうか。