台風から離れた地点も油断禁物…9月は“竜巻発生”のピーク
(原田さん、以下同)
気象庁の統計によると、竜巻の月別発生確認数では8~10月が多く、なかでも9月が突出している。日本では、平均して年に25個程度の竜巻が発生(海上竜巻を除く)。竜巻は一度発生すると家屋や鉄柱の倒壊、車両の横転、飛来物の衝突により負傷、死者が出るなど、これまでにもたびたび大きな被害をもたらしている。
「竜巻が発生しやすい場所の傾向としては、海岸線や平野部。東北地方の日本海側から北陸にかけて、関東地方から九州の太平洋側、沖縄で発生確認数が多いです。ただし、竜巻は日本全国どこでも起きると考えておいたほうがいいでしょう」
竜巻は通常の大気現象とは異なり、突然かつ局地的に発生するため、予測や対応が困難であるとされる。とくに今年は、東京都心で過去最多の猛暑日を記録するなど、大気の状態が不安定な日々が続いているだけに、竜巻に関しても十分な警戒が必要なのだ。
そんな“ゲリラ竜巻”から身を守るためにはどうすべきなのか。
まずは竜巻が襲来するシグナルについて原田さんに教えてもらった。
■冷たい風
「体感的には、ヒヤッとする風を肌で感じたり、急に冷たい風が吹いてきたなと思ったら危ないと判断してください」