危険な節水術7 トイレタンク故障で出費増、菌繁殖で健康被害引き起こす
たとえば10時間つけ置くと、ブドウ球菌や大腸菌の一種が数万倍に増殖する(衛生微生物研究センター調べ)というデータもあり、菌が殖えてしまうと、食器洗い洗剤だけでは菌を落としきれないことになるので、つけ置いた食器は早めに洗うこと。
つけ置くよりも食器の油汚れなどはあらかじめ不要な新聞紙などでふいてから短時間で洗うほうが水の節約になる。
【危険な節水7】水を少量出して長時間かけて風呂水をためる
水を少しずつ出すと水道メーターにカウントされないので水道代の節約になるといわれていたが、これはかつてのアナログな水道メーターの時代のこと。いまはどんなにちょろちょろ出してもしっかり水道メーターにカウントされるので意味がない。かえって見守る作業が必要なため、時間の無駄になって損をしていることが多い。うっかりあふれさせて、水道代の無駄になることも。
節水が出費増大や健康被害につながってしまっては本末転倒だ。まずは「歯磨き中の流水はやめる」などを徹底しよう。
【PROFILE】
小沢美奈子
ファイナンシャルプランナー。著書に効率のよい節約術をまとめた『本物の節約 残念な節約』(河出書房新社)がある
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