10月の“隠れ増税”…インボイス「サラリーマン関係ない」は大ウソ!電気代に影響も
■インボイス、酒税もわれわれの家計に影響
次に、電気・ガス代の高騰です。現在、電気代には1キロワット時あたり7円、ガス代には1立方メートルあたり30円の補助金が出ていますが、9月末で終了の予定でした。
ですが、こちらも延長するようです。ただ家庭で電気・ガスをよく使うのは12~2月。延長期間を、ガソリン同様年内とするのか。庶民生活への関心度が見えるので、延長期間に注目しましょう。
もう1つ、10月から「インボイス制度」が始まります。インボイス制度は、中小の事業者やフリーランスなどに消費税納税についての選択を迫るもの。
こうした事業者には「実質増税」ですが、会社員には関係がないと思う人が多いでしょう。しかし実は、私たちの電気代が影響を受けるのです。
というのも電気代には、中小の事業者や個人が太陽光パネルなどで作った再生可能エネルギーの買取り費用が、「再エネ賦課金」として上乗せされています。こうした事業者はインボイス制度の影響を受け、買い取る電力会社にも’23年度中に58億円の負担が生じるとの試算も。これを国は、再エネ賦課金に上乗せする方針です。
負担増は毎月の再エネ賦課金の0.2%程度ですが、インボイス増税のツケを全家庭に払わせる「隠れ増税」