秋の味覚狩りで間違えると嘔吐、錯乱も……すぐそこにある「猛毒キノコ」危機
柄は、太く短い。特に秋に発生し、ブナやイタヤカエデなどに重なり合って発生している。食後30分から1時間程度で嘔吐、下痢、腹痛など消化器系の中毒症状が現れ、幻覚やけいれんを伴う場合もあるが、翌日から10日ほどで回復する。
次いで多いのが、ホンシメジ、ハタケシメジなどと似ている「クサウラベニタケ」。このキノコは、めじんなかせ(岩手,青森県),にたり(埼玉県,前橋市,大分),あぶらいっぽん(前橋市),ささしめじ(金沢市),にせしめじ(秋田,青森地方),うすすみ,さくらっこ,どくよもだけ,どくしめじ(秋田県),いっぽんしめじ(岩手,新潟,富山,長野県),あしぼそしめじ(埼玉)など、全国で異名を持つことから、日本各地で自生していることがわかる。傘は灰色や黄土色、茶色の場合が多く、乾燥時は絹のような光沢があり,湿潤時は濡れたような色,ムラがあり,粘性がある。柄にも絹のような光沢があり、比較的細い。夏から秋に発生し、広葉樹の地上に発生する。
食べると、嘔吐,下痢,腹痛など、胃腸の消化器系中毒を起こし、唾液の分泌、瞳孔の収縮、また、発汗などムスカリン中毒の症状も現れる。
厚生労働省は「食用と確実に判断できないキノコは、絶対採らない、食べない、売らない、人にあげないを徹底してほしい」