自宅を担保に借金…利用増える「リバースモーゲージ」で“住む場所失う”危険
から、リバースモーゲージだと「利息の月約2万円を死ぬまで」になるイメージです。
また、高齢者への融資は厳しいのに、リバースモーゲージならOKという銀行も多い。さらに、住み慣れた自宅に住み続けられるメリットもあります。子どもは自分の家を持っていることも多く、親の死後に実家を売却しても問題ないと考える人が多いようです。
いっぽうデメリットは、第一に利用できる人が少ないこと。融資対象は地の利のよい都市圏の戸建てが中心で、地方やマンションは対象外の銀行が多いです。
第二は、リバースモーゲージの融資額は不動産評価額の50~60%程度に抑えられることです。相場価格1億円の物件でも、返済を数十年先まで待ってもらうため、融資額は5千万円程度になります。
この時点で売却したら1億円で売れる可能性はあるでしょう。
第三は、金利は3~4%で変動金利です。最近は長期金利が10年ぶりの高水準ですが、金利上昇が続くと返済額が増える可能性も。
第四は、物件の価値が下がった場合、融資が減額されることも。借入期間が短縮され、早期に自宅を売却して返済する、つまり、死ぬまで住めない危険性もあります。
第五は長生きリスクです。