「レジに自腹で補填」ブラックパート実例8 魔の手にかからない見抜き方は?
『契約期間が終わったから仕方ない』と諦める必要はありません」
このほか、パワハラやセクハラも職場環境配慮義務の怠慢だし、辞めさせてもらえないことも民法によって禁じられている。
「まずは、働く側が、こうしたケースは法律に反するという知識を持つこと。不当な目に遭った場合は、泣き寝入りせずに地域の労働基準監督署やユニオンなどに相談を」
8つの事例を紹介しよう。
【1】強制サービス“前業”
スーパーのレジ係りをしているAさんは、制服に着替える時間や、朝礼の時間など、仕事を始める前のさまざまな準備時間をサービス“前業”させられていた。本来、こうした前業は賃金が発生するはずだが……。
<対処法>
労働基準法24条の違反にあたる。労働基準監督署やユニオンなどに相談することで、未払いの“前業代”を支払ってもらえることも。【2】しれっと賃金未払い
パートでビル清掃をしているBさんは、面接時に〈週4回シフトに入れば時給◎円です〉と口頭で約束していた。
しかし、約束の日数シフトに入っても、月給にして2〜3万円低い賃金しか支給されなかった。
<対処法>
企業は、労働基準法15条によって雇用契約を結ぶ際には、労働条件を書面で明示しなければならないと定められている。