“一人の自由”を楽しむ小柳ルミ子さん、70歳を過ぎて「生きるのが楽に」
仕事をしながらも大切な趣味の時間を捻出すべく、まず削っているのは睡眠時間だという。そして料理をすることもやめた。
「結婚していたころはバランスのいいものを作りたいと、料理本が染みだらけになるまで読み込んで、時間のある限り9品目作っていたんです。ところがある日、集中しすぎて貧血を起こして、包丁を持ったまま倒れてしまって。私は何事も全力を出してしまう性格で、中途半端が苦手。自分のためにそこまでする必要がないなと、料理はまったくしなくなりました」
仕事帰りにコンビニや成城石井に立ち寄って好きな総菜を選ぶ時間を満喫していると続ける。一方で、友人たちとの外食の時間も至福のひととき。ポイントは、「自分から率先して動くこと」だという。
「芸能界でずっと働きづめで走ってきたから、これからは人生を思い切り楽しみたいと思っていて。自分の意識を変えないと出かけることも少なくなっていきがちなので、休みの日にはあえて自分から声をかけて、自分で車を運転して、友人たちに会いに行く。そういう時間を率先して作っています」
人生を楽しむためにやめたことは、「気を使って」「義理があるから」という誘い方。「好きな人と何を食べるか」