【n番部屋事件】「半年後がとても怖い…」被害者が語っていた“逮捕後も終わらぬ恐怖の日々”
そんな青少年の心理を利用して金儲けをする行為こそ過ちだ。ところが、いまだに多くの人が「逸脱アカウント」をやっていたとか、「援助交際」をしていたとか言って、そういう子どもたちが犯罪のきっかけを提供したのではと、厳しい物差しで被害者を責めている。
ここで1つ質問をしよう。
バイクに乗った人物にバッグを引ったくられたとする。どう対処すればいいだろうか。「警察に通報する」が一般的な答えだろう。躊躇なく警察に行き、「バッグを盗まれました!」と告げるに違いない。そこで警察官が、盗難の被害者であるあなたに「バッグをしっかり持っていなかったからだ」などと責任転嫁することがあるだろうか。
あり得ないだろう。盗んだ方が悪いに決まっているのだから。なのに、性犯罪被害に限って言えば、社会の認識は被害者に対して厳しい。警察に行っても「自分が先に写真をアップしたんでしょう?」「それも犯罪だと知ってますよね?」などと、原因を提供したと言って被害者の責任を問うことに余念がない。
ある弁護士によると、逸脱アカウント〔性別を問わずに主に10代~20代前半の利用者がSNS上で性的欲望を表出しているアカウントのこと〕をしていた青少年が児童青少年法(児童・青少年の性保護に関する法律)