空飛ぶ左後輪タイヤ!帰省時のタイヤの付け替えに注意!
締め付けが弱いと、緩みやすいことは感覚的にわかりますが、締め付けが強すぎると、車軸側についているボルトに負担がかかって折れてしまうことも。その結果、脱落事故が起きてしまうのです」
タイヤ交換はできればプロに任せた方がいいようだ。かりに自分でタイヤ交換をする場合には、トルクレンチで行えば適切な力加減でナットを締めつけられる。脚で踏むようにしてナットを締めたりするのは厳禁だ。
「ナットを締めつけるときに、ホコリや砂がはさみこまれることがあります。適正な力で行ったとしても走っていくうちにホコリや砂がすれて、そのすき間にわずかに緩みが生じることも。プロにタイヤ交換を頼んだ場合でも、走る前には目視で確認する。定期的にナットが緩んでいないか点検することが重要です」
また、タイヤが脱落する場合は、9割以上が左後輪だという。
「大型車の場合に限られますが、左側の後輪の脱輪事故が非常に多いのは、左側通行で左折するときに、左の後輪がもっとも小さい半径で曲がるため、捻られる力が一番かかります。その結果、左後輪のタイヤに大きな負荷がかかりやすく、ナットの緩みが少しでもあれば、その緩みが拡大して脱落しやすくなるのです。