空飛ぶ左後輪タイヤ!帰省時のタイヤの付け替えに注意!
また、道路は水はけをよくするため、中央がやや高くなっていて、左下がりの傾斜になっています。走行中に左タイヤに負担がかかることも要因のひとつでしょう」
さらに、脱輪事故が増えた背景には、2010年にトラックのナットを締める向きが、国際規格に変更されたことによる可能性があるという。
「それまで大型者の左タイヤは、進行方向の『左まわし』のナットで締めていましたが、2009年から2010年にかけて、JIS(日本産業規格)からISO(国際標準化機構)に変更され、すべてのタイヤが進行方向に関わらず『右まわし』のナットで締めるようになりました。
この規格変更は、トラックの輸出のためで、工場で国内用、輸出用と別々に部品を作っていると非効率的であるためですが、現場のエンジニアの間では、脱輪事故が増えるのではと危惧する声がありました」
「右回しのナットに変更したことで、大型者のタイヤが外れる事故が増えたかどうかは国が公式にテストしたわけでもないため因果関係はハッキリしていません。
しかし、右側通行が多い欧米の先進国では、右後輪に負担がかかりますが『右回し』のナットなら締めつけが緩むことはあまり考えられません。