清水ミチコ 次回の武道館ライブは「AIと“共演”したい」
毎年行うツアーのなかでも、核となる武道館ライブには、8年ほど前からは弟・イチロウさんが参加している。
「『赤いスイートピー』をすごくゆっくり歌うネタがあるんですね。歌とずれたピアノ伴奏ができる、強いハートを持っているのが弟だったんです」
スタッフに好かれているイチロウさんがいることで、現場の雰囲気がよくなった。もちろん、ミチコにとっても、不可欠な存在だ。
「今でも武道館公演の前日は“観客席は埋まっているけど、全然怖くない”って思い込むように、イメージトレーニングをします。人の気にのまれると、お客さんが10人でも気負けして“今、何していたんだっけ”って、混乱してしまうから。でも、武道館はひとりで立ち向かうのはプレッシャーだけど、隣に気心の知れた弟がいることで、すごく支えられているのがわかるんです」
だからこそ、観客を爆笑させたミチコは興奮気味に語るのだ。
「武道館はプレッシャーもすごいけど、やり終えたときの快感は、何ものにも代えられませんーー」
■引退は考えない。
「いい意味でいいかげん。だから今が人生でいちばん、楽しい」
「“隣人は芸の肥やし”って、面白がろうと思えば、なんでも面白くネタに利用できます。