室井滋 遠い親戚みたいな3人で集まって、また『やっぱり猫が好き』をやりたいな
クレジットを出すなら『恩田レイ子』だろうと。なので、室井滋のプロフィールには入っていません(笑)」
何人もの脚本家のなかには、三谷幸喜もいたが、当時は、おとなしい印象だったと振り返る。
「劇団を主宰されていて、とても面白い本を書かれる方でしたが、物静かで、今のようにハキハキとお話しされる感じではなかったんです。さとちゃん(小林聡美)とお付き合いが始まったのは、番組が終わってからだと思いますが、お2人の関係には全く気づきませんでした」
思い出に残っているのは、米国ニューヨークで敢行した海外ロケ。「ドラマの登場人物は姉妹と動物だけ」という方針を崩さなかったスタッフは、現地の風景や人を一切、映さないことを決断したのだとか。
「せっかくの海外ロケなのに、何の変哲もないビルの地下で番組を収録しただけで、ニューヨークっぽさなんて全くなかった(笑)」
約3年にわたって放送されたドラマは、年末年始の特番が生放送されるほどの看板番組に。「フジテレビの社屋がまだ河田町にあったころで、ビルの壁一面に私たちのポスターが張られていました。その写真がとても美しくて、うれしかったことが、今でも心に残っています」