山本太郎ふりかえる「能登地震でおきたボランティア叩きの正体」深刻人手不足の一因に
一部には見物人もいたかもしれませんが、おもに被災された方々の遠方に住むご家族が支援物資を持って入るためのものでした。それに、ルートを選べば渋滞は回避できました。私が入った志賀原発沿いのルートはガラガラでしたからでしたからね」
同時期に、ボランティアとして現地に入った人の証言の多くも山本氏と一致している。
「災害の大きさや深刻さによって、すぐに救いの手が差し伸べられない、なかなか届かないってことはあり得るとは思います。しかし、それ以前にこれまで何度も起きてきた災害に対するノウハウが体系だって蓄積されてないんです。
本来なら、内閣府の防災担当を中心にそれをやっていくべきなんですけど、2〜3年で役人が交代するので人材が育ってない。民間のNPOやボランティアの方がノウハウを蓄積しているんです」
被災地の職員のほとんども、このような大規模な震災に直面するのは初めてだ。一方、経験豊かな民間のボランティア団体は、多くの被災地を経験し、どのような支援や物資が必要なのかを熟知している。
災害救助法では<国が地方公共団体、日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に>救助や被災者の保護を行うとされている。