草彅剛 新作映画で主演を継承…恩師・高倉健さんとの交流生んだ「謹慎中に届いた手紙」
そこから文通が始まった。
「たくさんの方に迷惑をかけてしまって、いちばん落ち込んでてどうしようと思っていたときに、本当に励みになる文章をいただいて。そこからすごい自分の中では落ち込んでたが、人生はいろいろあるから諦めてはいけないというのを、考え直させてくれた」(『あさイチ』〈NHK総合〉、’19年12月27日放送)
やりとりを重ね、信頼関係を深めた2人。ついに共演を果たしたのが、健さんの遺作となった’12年の映画『あなたへ』だ。
「草彅さんにどうしてもやってほしい役があった健さんが、自ら手紙でオファーを出したというのです」(映画関係者)
初対面から、健さんの優しさに触れたという草彅。
「撮影前夜、到着が遅くなった草彅さんにステーキを差し入れしてくれたといいます。そして翌朝、“ようやく会えたね”と握手とハグをし、健さんの部屋で一緒に朝食を食べたそう。草彅さんは“ああ、なんだか大きい山のような人だ”と思ったと振り返っていました」(前出・映画関係者)
この作品で健さんと共演したことが、のちの草彅の役者人生を変えることになった。
「“健さんの演技に導かれて、この役で開花できた。そして、心を解放できた”と述べていました。