草彅剛 新作映画で主演を継承…恩師・高倉健さんとの交流生んだ「謹慎中に届いた手紙」
当時、いろいろな作品に出演しつつも、自分を役者だとは思っていなかったという草彅さんですが、これを機に興味が湧き“役者になりたい”と心から思うようになったそうです」(前出・映画関係者)
草彅は、撮影時のことを回想し、こう語っていた。
《それまでやってきた芝居だとか、それ以外の芸能活動が、大げさに言ってしまえば、「あなたへ」で健さんといっしょに仕事をするために存在していたのか、とさえ思うんですよ》(書籍『もういちどあなたへ—追憶高倉健』’18年刊行)
では、健さんにとって草彅はどんな存在だったのだろうか。
同作の公開直前、健さんは『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)に登場した。15年ぶりのテレビ出演かつ、人生初の生放送だ。
「健さんは番組内で、草彅さんに演技のダメ出しをしていました。『任侠ヘルパー』で彼が演じたヤクザ役について、“役が合っていない”“俺をまねしないほうがいい”と。実際草彅さんは、健さんを意識して演じていたようです」(前出・制作関係者)
■健さんのアドバイスは“あなたらしくやれ”
一見厳しい指摘にも聞こえるが、実際は愛ある激励だったようだ。
「そもそも、彼の出演作をよく見ているからこそ言えるアドバイスです。