草彅剛 新作映画で主演を継承…恩師・高倉健さんとの交流生んだ「謹慎中に届いた手紙」
草彅さんのドラマの一場面について細かく語ったり、手紙で“顔がよく変わってきた”と褒めたりしたこともあります。
それに、健さんはダメ出しのなかで“あなた自身がいいんだから!”と声をかけていました。映画の撮影時も“あなたの好きにやればいいんだ”と言ってくれたそうです。
ありのままの草彅さんを評価しているからこそ、誰かを目指すより、個性を磨いてほしいと思っていたのではないでしょうか」(前出・制作関係者)
草彅の成長を見守っていた健さんだが、’14年に亡くなってしまった。
「健さんの死後も、草彅さんはあらゆる場面で名前を出し、敬意を表していました。初めての手紙から約15年、健さんとの思い出を忘れることはなかったようです」(前出・映画関係者)
’21年、ブルーリボン賞で主演男優賞を獲得した際、草彅は「高倉健さん、大杉漣さんのようにお世話になった先輩方に『立派な賞をいただきました』と報告したい」と各メディアのインタビューで話していた。そして彼の心の中では、健さんの言葉が今も生きている。’13年、主演映画『中学生円山』の舞台挨拶で、草彅はこう語った。
《お芝居はうまくやろうとしなくていいんです。