「ちょっと勉強不足」市川團十郎 取材会で不明瞭な記者への“神対応”に「よく我慢した」と賞賛の声
と呂律が回っていない様子に、團十郎は「大丈夫ですか?」「敵役ね」とフォローしながら回答。記者が「これはもう悪役って分かってて、前からやってるお仕事ですか?」と続けると、驚いたように再び「大丈夫ですか?」と苦笑いだった。
そして團十郎が「仁木弾正のこと言ってんの?」と汲み取るように返すと、記者は「そう」と相槌を打った。本公演の夜の部で上演される「伽羅先代萩」では、仁木弾正を演じる團十郎。この役柄の説明を踏まえた上で、記者にこう投げかけていた。
「仁木弾正っていうのは悪役というよりも、国盗りというか。悪役の中でも最上級に品格のある部類に属する役柄なので。本当は刃傷対決というものがあるんですけども、刃傷対決は今回はせずに御殿床下というところで、本当にわずかな時間の中で存在というものを示すということはかなり大変だろうと思っていまして。
歌舞伎の役と個人とは全く関係ないので。そこら辺はどういう意図で、そういうお話をしているのかちょっと僕には分からないですけど。何を求めているか逆に言っていただければ、それを答えようかなと」
しかし記者は「基本的にはね、なんか主役っていうのは悪役やらないじゃないですか。