句点に恐怖?「マルハラ」の怪 昭和・平成が愛した 「。」 の系譜ーー
ぶり。結局、発表直前に「改革。そして成長。」と作り替えられた。やはり、句点は譲れなかった。
◾️「コピーの神様」に起源
こうした「テンマルコピー」ブームの火付け役は、糸井重里さんだろう。1980年代に西武百貨店の広告で連打した。
<じぶん、新発見。>
<不思議、大好き。
>
<おいしい生活。>
ジブリ映画でもおなじみだ。
<カッコイイとは、こういうことさ。>(紅の豚)
<生きろ。>(もののけ姫)
その糸井さんにも「元祖」がいるらしい。「コピーの神様」と呼ばれる土屋耕一さん。糸井さんは自身のウェブサイトでこう明かしている。
<「渇きに。」っていうのがあって。
「丸打つかぁ!」って若いときに思って、自然に僕は真似をするようになったんです。>
「君に、胸キュン。」(YMO)、「モーニング娘。」、「君の名は。」(新海誠監督の映画)、「りんたろー。」(EXIT)と句点の系譜は続く。
やはり、「。」は“正義”だ。だから、自信をもって、打つ。
(文:笹川賢一)