くらし情報『再開発で“たむろできる場所”が激減…渋谷から“追い出された若者”たちが「今いる場所」』

再開発で“たむろできる場所”が激減…渋谷から“追い出された若者”たちが「今いる場所」

どんどん原宿が小綺麗になって、原宿らしさが失われていきますね》

なぜ渋谷の再開発は毀誉褒貶が激しくなるのか。そこで、都市の変化について詳しいチェーンストア研究科兼ライターの谷頭和希氏に話を聞いた。まず、谷頭氏は渋谷の街としての“立ち位置“の変化を指摘する。

「90年代や2000年代は『マルキュー』『カリスマ店員』といった言葉がブームになるなど、”特別な街”というイメージが強かった。ただ、今はいろんな人に話を聞くと『単純に乗り換える時に通るから行く』みたいな意見が増えているんです。つまり、『特別な街』から『便利な街』になったといえます」

谷頭氏はこう指摘できる一因として、2000年代以降の再開発によって渋谷からベンチやフリースペースといった滞留できる場所が減少してしまったことをあげる。街の治安を向上させるのが狙いだというが、無料で“たむろできる“場所が減ったことで、若者にとっては居づらく、ただ「通るだけ」「使うだけ」の街になってしまったという。「そもそも日本は、本来『たむろする』場所である公園や広場を作るのが苦手な国です。
“広場“という概念の根付き方が欧米諸国に比べると弱い。それもそのはずで、“広場”という概念自体が、明治時代に輸入された結果、とりあえず国家が主導して“広場を作ります”といった形になっていった。

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