くらし情報『再開発で“たむろできる場所”が激減…渋谷から“追い出された若者”たちが「今いる場所」』

再開発で“たむろできる場所”が激減…渋谷から“追い出された若者”たちが「今いる場所」

つまり、トップダウン式で『与えられたもの』として広場があって、人々が自主的にそこで交流したり、そこを使うということがあまりなかった。今、『駅前広場』とかを見てもそうですよね。そういった場所が交流拠点になっているかというと、全くなっていない。公園も似たような形で、我々の選択肢の中に、公園のベンチで時間を潰す、みたいな選択肢がほとんどない。ある意味では、日本に公園という概念が根付かなかった証拠だといえるかもしれません」

そんななか、渋谷で滞留できる場所として「MIYASHITA PARK」をあげる谷頭氏だが、

「MIYASHITA PARKは渋谷近郊でほぼ唯一、無料でだらっと入れる場所だと思っています。実際にそこに行ってみると、高校生たちが芝生でごろごろしながらずっといたりしますし、夜に行くとTikTokを撮っている中高生がたくさんいる。ただ、MIYASHITA PARK自体も、元々ホームレスの人たちが滞留していた場所を浄化する形でできたので、複雑な話ではありますが」

では、再開発によって“渋谷から追い出される”ような形となってしまった若者たちは、どこにいるのだろうか。

谷頭氏は、東京工業大学教授・柳瀬博一氏の著書を引用した上で「若年層・ヤングファミリーの率が高い町トップ10のかなりの数が“国道16号線沿線”の街になっている」

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