(写真:Massachusetts State Police)
2007年の裁判中に逃走し、16年以上身を潜めていたレイプ犯が28日に米カリフォルニア州で逮捕された。Los Angeles Timesなどが報じている。
トゥエン・リー被告(55)は2005年、マサチューセッツ州で同僚だった女性宅に押し入り、彼女をレイプして重傷を負わせた。犯人はマスクをかぶっていたが、ひどい口臭だったことから女性は犯人の正体に気づき、間もなくリー被告は逮捕された。当時地元メディアは「Bad Breath Rapist(口臭レイプ魔)」と呼び、連日書き立てていた。
マサチューセッツ州警察によると、その後リー被告は10万ドルを払って保釈され、裁判中も拘留されていなかったという。2007年にノーフォーク高等裁判所で行われた最終弁論に出廷せず、そのまま行方をくらましていた。陪審はレイプと誘拐の罪で有罪の評決を出したが、その頃リー被告はすでに州外へと逃亡していたようだ。
当局は地道な捜査を続けながら、テレビ番組『America’s Most Wanted』で情報提供を募り、2023年には有力な情報に1万ドルの報奨金を出すなど被告の行方を懸命に追っていた。