ついに全国で始まった…「家賃」値上がりランキング! 3位滋賀県、2位山形県を押さえた意外な県は?
副社長の山本直彌さんが語る。
「最近、オーナーさんから値上げ交渉をしてほしいという依頼が、かなり増えてきています。タイミングとしては、契約更新時が多いです。また物件を親から子が相続したり、オーナーチェンジしたタイミングも、賃借人との関係性が薄くなるので、家賃値上げのきっかけになります」
全国賃貸管理ビジネス協会がまとめている全国家賃動向でも、家賃上昇の状況が如実に表れている。
たとえば3部屋(3K、3DK、3LDKを含む)の物件で、2024年4月と前年同月の平均賃料を比較したところ、上昇率1位の徳島県では20.5%(金額で1万1602円)、2位の山形県では19.8%(同1万1198円)、3位の滋賀県では17.2%(同1万563円)の上昇となっている。
こうした家賃値上げの理由は、昨今の物価上昇などに関連しているという。
「一般的な賃貸借契約書には“物価の変動、土地建物に対する公租公課(固定資産税など)の増減、近隣賃料と比較して、賃料が不相当になった場合は、本契約中であっても協議の上、賃料の改定ができるものとする”といった条文が書かれています。現在、物価が上昇し、周辺の賃料も上昇傾向にあります。