井上晴美『お水の花道』お姉さまにからかわれて顔を真っ赤にしていた大河ドラマ主演俳優って?
撮影の舞台はクラブであるため、薄暗い雰囲気。ここで活躍したのは照明スタッフだった。
「とにかく『華やぐ場所ですから』と、私たちがキラキラに映るよう、ほかのドラマでは考えられないくらい時間をかけてセッティングしてくれました」
そんな現場で、主役を務めた財前直見が全体を引っ張っていったという。
「姉御というかまとめ役。いつもきっちりされていてセリフも完璧、NGも少なかったです。上川隆也さんはいつどんなときでも平常心で変わらない。拘束時間が長い現場でしたが、疲れていても眠くても、いつもフラット。藤崎奈々子ちゃんや一色紗英ちゃんとは同じ楽屋だったこともあり、このドラマをきっかけに、今でも仲よくしています」
共演者の中には、連続ドラマに出始めたばかりの妻夫木聡もいた。
「すごく初々しいんです。『かわいい、たまんないっ!』ってお姉さん方に冷やかされると、顔が真っ赤に(笑)。ガチガチに緊張していたから、本番のときはわざと妻夫木くんのほうを見ないようにしていたほど。その妻夫木くんが出世して、すごい俳優になったことは、出演者みんなの自慢なんです」
『お水の花道~女30歳ガケップチ』(フジテレビ系、1999年)