話芸を楽しむ!落語家さんが案内する観光クルーズに乗ってみた
快適すぎる環境が整ったところでクルーズが動き出す。
いよいよ落語家さんと探検開始だ!
まずはひろばさんの自己紹介から始まった。
「落語を聞いたことはありますか?」と問いかけると、
手を挙げる人もちらほら。
とはいえわたしを含め、落語を聞いたことがない人も多いようだ。
「落語家は師匠から名前をもらいます。僕は“ひろば”という名前をいただいたんですが、それまで候補が4つありました。ひとつがふろば、ふたつめがこのひろば、大阪ですからなんば、そして4つめがはかば」
全く知らない落語の世界を、覗き見させてもらうような気持ちになる。
その間も、船は自転車ほどの速度で進んでいった。
「この船は“ほたる”って言います。なんでこんなに平べったいのかというと、大阪は地盤沈下で土地が低く、逆に水面は上がったので水面と橋の間が狭いんです」
確かにこの低さ……!
言われてみればあっちの橋もこっちの橋も水面と橋の距離が異様に短い。
橋の下から天井ガラスを見上げれば、橋の裏が間近に見える。