「四国お遍路八十八霊場」に異変、”62番目”が2つになる!?
その後、住職がお遍路さんに暴行したとか、暴言を吐いたとか、まったくのデマが、どんどんマスコミに流されるようになったのです」(和子さん)
さらに、今ではこんな問題を抱えているという。
「霊場会は、私たち62番札所を潰そうとしているのでしょうか。61番札所の『香園寺』の駐車場に、62番の御朱印を受ける“納経所”をつくるそうです。そもそも、そこで押される御朱印はどんなものなのでしょうか。さらに61番札所で、一緒に62番札所の御朱印がもらえるとしたら、私どもで受けるはずの、わずかばかりのお代がもらえません……。このままでは、私どもの寺は立ちゆかなくなってしまいます」(和子さん)
これについて、霊場会の大林教善会長(第74番札所・甲山寺住職)は次のように反論する。
「そもそも霊場会から『脱会してくれ』とか『八十七カ所でもいい』と言うわけがありません。現状では、62番札所に行っても、納経させてもらえなかったり、御朱印を受け取れなかったりするお遍路さんも出てくるでしょう。
そんな巡礼者への“救済措置”として、61番札所の駐車場を借りて、『四国八十八ヶ所霊場会62番礼拝所』をつくろうと、準備を進めています。