砂糖不使用とシュガーレスではどちらが甘い?商品表示の謎
まだ6月に入ったばかりだというのに、すでに猛暑日も記録している今年。記者は冷たい飲み物を求めて、コンビニに入った。「ダイエット中だし、あまり甘くないドリンクにしようかな」。ところが……、目に飛び込んできたのは糖質ゼロ、無糖、シュガーレス、抵糖、微糖、甘さ控えめといったさまざまな表示。迷ったすえに選んだのは、無糖表示のドリンクだったが、ん?けっこう甘い。
それにしても、何でこんなに表示が多いのか?そんな疑問に答えてもらうため、管理栄養士で、横浜創英短期大学名誉教授の則岡孝子さんに取材した。
「たしかに、一般的な消費者にとっては、わかりづらいですよね。甘さの表示には『栄養表示基準』という定めがあり、消費者が誤解しないような説明を義務づけられています。
逆に言えば、それに抵触さえしていなければ、表現は比較的自由なんです。各メーカーが工夫を続けた結果、こんなにたくさんの表現が生まれたのでしょう」
この数年の低糖質ダイエットブームのせいか、「糖類ゼロ」を売りにしている食品や飲料も多い。たとえば「コカ・コーラゼロ」