くらし情報『「戦争はイヤだという国民の“祈り”」…憲法9条のポイントを解説』

「戦争はイヤだという国民の“祈り”」…憲法9条のポイントを解説

そして、昭和天皇に近い中枢部が宣言の受け入れを決定し、8月15日に『敗戦』となりました」

天皇制を残し、国民が主権者となる日本国憲法は、GHQに『機会を与えてもらった』ものなのだとつづける。

「『軍隊の解散』を要求されたポツダム宣言から、日本の“現代”は始まったのです。そして成立した『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』という三大原理が書かれた日本国憲法は、現代の一部の政治家や思想家たちが主張するような『押しつけられた』ものでは決してありません。子どもや孫を兵隊に取られ、戦後『自分たちは政府に情報をコントロールされ、だまされていた』と気づいた国民が『軍隊はイヤだ』と願い、『こんな人たちに支配されるのはイヤだ』と判断した結果にほかならないと、私は思います。それは国民の『祈り』に近いもの。70年もの間、1文字も憲法が変わっていないのは、条文の理想を変えたくない、守っていきたいという人が多いからではないでしょうか」
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