厚生労働省の発表によると、食中毒の原因の1位は冬場に大流行するノロウイルスだが、2位から8位まではサルモネラ属菌やウェルシュ菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌などの細菌たち。実に食中毒患者の半数以上が、細菌が原因で発症しているという。特に6〜8月までは、細菌が原因の食中毒が多発する時期だ。
それにしてもなぜ、蛇口まわりが高汚染スポットになっているのだろう?
「まず考えられるのは、蛇口にはこれといった掃除の方法がないからでしょう」
確かに「蛇口の取っ手の掃除には何を使っているか」を聞いた同社調査結果によれば、44%の女性たちが「わからない」と回答している。この結果からは、「ついで」もしくは「無意識」に掃除を行っている人が多いことをうかがわせる。
「そうなんです。しかし蛇口の取っ手は、肉汁や油などたくさんの汚れが付着した手で頻?に触れる場所です。みなさんが思う以上に菌数は多く、ふだんからピカピカに磨いている家庭でもない限り、水をかけた程度では菌を落としきれません」
蛇口のつけ根も汚れが付着しやすく、ぬれて湿度も高いが、そのかわりに掃除の盲点になりやすい場所だ。