小学校教諭が変身!郡山のヒーロー“ダバイザー”って?
ダバイザーも大塚さんが今年3月に出版したマンガから生まれたヒーローだ。
「この春、卒業した6年生は、あの原発事故の直後に入学した子たち。体育館が使えず狭い図書館で入学式をして、猛暑のなか窓も開けずに授業を受け、外遊びも運動会も制限されて。そんな彼らの卒業のはなむけに描きました」(大塚さん・以下同)
マンガは実際に大塚さんが体験したエピソードを下敷きに描かれている。子どもたちが大切に育てた学校の記念樹が、除染作業で伐採されそうになって怪物化。彼らの危機を救うのが、主人公の教師が変身するダバイザーだ。そして、園児の前でダバイザーを熱演していたのも大塚さんなのだ。
震災後、私生活の危機=離婚を経験しても、大塚さんはくじけなかった。
福島の子どもたちのため、修羅場を乗り越え、50代の肉体に鞭打って、ダバイザーに見事、変身したのだ。体操後、爽やかヒーローから、汗だくオッサンに戻ったところを改めて直撃。
「いや~、マスクが息苦しい。夏場は熱中症がヤバイ。でも、子どもたちのため頑張ります。ヒーローを務めるための体力作り?しないしない。もう少しスリムな若い人、探します(笑)」