配偶者と死別した会員が語る「没イチの会」の様子とは
いる。
「私自身も、6年前に夫と死別しています。伴侶がいれば、どちらかが先に亡くなります。つまり、残された方は必ず“没イチ”になるわけです。ところが、死別した人に対してかわいそうという世間の目がずっと付きまとう。この偏見を変えていきたいとずっと思っていました」(小谷さん)
では、没イチの会ではどんな会話で盛り上がっているのだろうか。本誌は、同会員にも話を聞くことができた。
「死別した伴侶のことを、普通の知り合いや仲間同士の飲み会ではなかなか話せない。
相手も聞きたくないだろうし、話せば暗い雰囲気になったりもします。でも『没イチの会』は、みんな同じ境遇なので、“いきなり宗教勧誘が来るようになったよね(笑)”“私はお墓と相続問題はこうやって解決した!”と、それぞれが体験したことを“あるある”として違和感なく話すことができる。そこが普通の飲み会とは大きく違うところでしょうか」
こう語るのは、7年前、妻の和子さん(享年62)を肝臓の病気で亡くした池内章さん(62)。