“死の部屋”ミニチュア作った25歳女性語る孤独死の凄惨現場
「独居の方が突然亡くなると、ご家族やご近所と疎遠の場合、発見が遅れることがあります。夏場なら死後1週間もすれば腐敗して、畳や床が人の形のシミになってしまうんです。どんな状況でご遺体が見つかったのかを、リアルにお伝えしたいと思いました」
真摯にこちらを見つめて話す小島さんは、勤務3年目。2メートル近くあるクローゼットをひとりで運ぶこともある。女性スタッフは2割程度という業界に、彼女は志願して飛び込んだ。
「先輩から、『いちばんの衝撃は死臭』と言われていましたが、経験のため最初の現場ではガスマスクなしで嗅いでみました。整理や清掃がすべて終わって、最後にお清めの塩をまいて『天国に行けますように』とお祈りしたら、後ろから髪の毛をつかまれる感覚を経験したり……。よく、『イヤじゃない!?』と聞かれますが、不思議と怖くないんです。
どんなに腐ってしまっても同じ人間。私は亡くなった方の家族のつもりで清掃に入りますから」
彼女が制作したミニチュアには、現場での経験をもとにしたメッセージが込められている。
「ゴミ屋敷のミニチュアでは、見やすいように、実際の現場よりもゴミの数は減らしました。