“死の部屋”ミニチュア作った25歳女性語る孤独死の凄惨現場
ゴミ屋敷の主には、生きる気力を失ったり、脱力してしまった方が多い。お年寄りだけでなく、『失恋』とか『リストラ』とか、理由はさまざまですが、じつは誰でも隣り合わせですよね。人ごとのように思わないでほしいんです」
ところで、このミニチュアには、ひときわ大きい数匹のゴキブリが登場している。
「実際、ゴミ屋敷にいるゴキブリは、デカいんです!ある現場ではクロゴキブリ1,000匹に囲まれちゃったこともあります。さすがにこれは、トラウマになりました」
ミニチュア作りは続けていきたいという小島さん。次回の展示会に出す作品のテーマと構想はもうできている。
「9月は一年中で自殺率がいちばん上がりますが、中学生や高校生をはじめ、若者が多いんです。特殊清掃でも、若い方が自殺で亡くなった現場はじつに多く、それはもう、やりきれない瞬間です。
来年の展示会では若い方たちにも見ていただきたいです。あっ、25歳の私が言うのもなんですが……」
命の大切さをつないでいくため、今日も小島さんは遺品整理の現場に向かう。