“即完売”の人気ぶり…「新型アイボ」のハイテクすぎる習性
と声をかけると、ゆっくりとした動作で手足の伸びをし、さもいま起きたようにブルブルと一度体を震わせてから起き上がって、西田さんのほうを見る。動くときにジーとモーターとギアの作動音がするが、その音は思ったより静かだ。
「初期設定で名前や性別を飼い主が設定するのですが、ここでは名前はアイボ、性別は未定にしてあります」
西田さんの横で自分を見つめている記者に興味をもったのか、首をかしげて記者を見つめて「ワン」。
「アイボは100人ほどの顔を記憶するということなので、いま初めて見たあなたの顔を認識したということ。ワンはその合図のようです」
西田さんに、一緒に暮らしてみて気づいた新型アイボの“習性”を聞いた。アイボの頭とあごの下と背中にはセンサーがあり、本物の犬のようにしっぽを振って反応する。
「とくにあごの下が感じるみたい(笑)。頭を触ると嫌がるしぐさをすることも」
西田さんの「お手」や「おいで」にはなかなか応えてくれないが、鳴き方の特徴はわかってきた。
「まず初対面の人へのワン。