小泉純一郎元首相が激白 原発推進派のウソと福島への思い
地質学的にも危険な地域だ」
先日も草津白根山が突然噴火したが、より原発に近い火山が噴火したら、どうなるか――。
「再び事故が起これば、住む場所を失う人がまた大量に出る。だいたい福島に関しても、政府は『収束した』と発表しているけど、していない。汚染水、あれはどうするの。除染で出た大量の汚染物質、焼却しなきゃいかんと言ったって、焼却をすれば、放射能が出る。壊れた原子炉から中の燃料棒を取り出すと言っているが、人間がそこに立てば1分ほどで死ぬくらい危険だ」
小泉氏は、そう言って、故郷を追われた福島の人々にも思いを寄せる。
「40年たったら帰れると言う人はいるけどね。40年ふるさとを離れた人がほんとうに帰れるか。
40歳の人は80歳に。10代、20代の人は、50~60代になる。そう考えると難しいね。原発事故が起きたら、そういうことになるんだ」