2018年4月22日 16:00
女優生活50年・丘みつ子 没頭しつづける「陶芸・篆刻」趣味
これから迎える人生の後半戦には、新しい「自分らしさ」と出合うための趣味が必要。それは浮き沈みの激しい芸能界を生き抜いてきた大女優でも同じこと。その活躍の陰にあった意外な「趣意」の存在とは。
「私、もともと『興味しんしん性』なんです(笑)。10代後半のころから、お茶やお花など、ほんとにいろんなお稽古事をしてきました。女優デビューは20歳。当時はまだ、俳優や監督の引き抜きを禁じる、映画会社の『五社協定』がかろうじて残っていた時代で、若かった私は、『映画会社の専属俳優』という守られた立場で仕事をしていました」
そう話すのは、女優の丘みつ子さん(70)。その後、五社協定は崩壊し、丘さんは突然、世間にぽんと放り出されることに。
「会社に守られていない役者はなんて弱いんだろう」と、思ったという。
「でも、ありがたいことに主演作が続くなど、お仕事はたくさんいただけて。あまりに忙しいので、デビューから1年あまりで、すべての趣味をやめてしまったくらいです。その後、20代半ばになると、覚えなければいけない台本の量が多すぎて、プレッシャーから拒食症に。