2018年4月22日 16:00
女優生活50年・丘みつ子 没頭しつづける「陶芸・篆刻」趣味
そのストレスを解消するためにお酒を飲み歩くという、不摂生な生活に変わっていきました」(丘さん・以下同)
転機が訪れたのは27歳ごろ。
「新人といわれる時期もすぎ、守られていない役者がどれだけ弱いか、ということを感じた経験から、『この先、何か自分の中に揺るがないものを持っていないと、中身のない女優になってしまう。それどころか、女優を続けられなくなってしまうかもしれない』と言う不安に襲われたんです。女優以外の世界で何かを身に付けられれば、人として厚みが増すのでは……そう考えてたどりついたのが、ふたたび趣味を始めることだったんですね」
それからは、いろんな趣味に手を出したという。お茶を習っていた経験から懐石料理も習った。体を鍛えれば精神も鍛練されるのでは、とマラソンやトライアスロンにも挑戦。
「そんな中、陶芸に出合ったのが32歳ごろ。きっかけは、お隣に住んでいた陶芸好きの御隠居さんに誘われたこと。
これが、私には相性がバッチリ!表現力がとても重要なことや、努力すればするほどその力が磨かれていくところ、さらには作品が人に見られるところまで、女優業と共通しているところがとてもたくさんあるからかもしれません。