くらし情報『テレ朝記者セクハラ告発 メディアの女性記者らが口つぐむ理由』

2018年5月1日 06:00

テレ朝記者セクハラ告発 メディアの女性記者らが口つぐむ理由

騒動渦中、男性政治家による“暴言”も飛び交った。麻生太郎財務相(77)「嫌なら男の記者に替えればいい。ネタをもらえるかもと思ってついていったんだろ」と発言したと一部で報じられた。

だが、女性記者たちは逃げたくともそれが許されない“異常な環境”に置かれてきたのだ――。あるテレビ局の女性記者は、本誌の取材に重い口を開く。

「セクハラされてもキッパリ断れる強い女性もいますが、なにぶんこちらが欲しい情報を持っている相手なので、記者の立場は圧倒的に弱い。ですから職務上、黙って耐えるしかないのが現実です」

元毎日新聞記者の上谷さくら弁護士は、自身の記者経験を踏まえてこう語る。

「今回のケースが珍しいのは、女性記者がセクハラを告発したこと。
もし上司に『担当を変えて』と言っていたら、これほどの騒動にはならなかったかもしれません。というのも、配置転換だけであれば対応できたはずなのです。でもこの女性記者は『報道したい』と訴えました。それはイコール、記者生命が絶たれるかもしれないということ。

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