広がる「散骨」葬儀に蛭子能収は「簡略化されることは何より」
「死んだらすべて終わりと、考えているオレは、亡くなってしまった人よりも、生きている人が大事。だから葬式や墓には関心がありません」
そういまどきの葬儀事情に“ゆるっと”賛成するのは、本誌人生相談でおなじみ蛭子能収さん。
「ところが、オレの女房は、葬式や墓参りを重要視する。亡くなった人に優しいけど、ピンピンしているオレには、小遣いもくれないし、どこか冷たいんですよね……。葬儀では緊張するあまり笑ってしまうオレにとっては、重々しい葬式よりも、簡略化されることは何よりです」
蛭子さんはお墓も必要ないという。
「散骨は賛成です。オレの墓は、故郷の長崎から埼玉に持ってきましたが、そこに入るつもりはありません。というか、オレの亡きがらはそのあたりの土手に放っておいてもらってもいいですよ。
日本では、これからも人がどんどん死んでいきます。今のような墓を建て続けていけば、日本中が墓地だらけになってしまいます。墓の代わりに、名前を書いた紙を部屋に貼って、それを見て『思う』だけでもいいと思いますよ」