2022年11月10日 17:00
尾上右近30歳、甘えちゃいられない。強まる歌舞伎への想い
もしもう一回やるとなったら、じゃあなんのために? というしっかりとした目標が必要になってくる。ただ“歌舞伎のため”というのは、やっぱり僕の中では相当大きいみたいですね。歌舞伎のためには、この人の話は聞いておいたほうがいいなとか、会っておいたほうがいいなとか。歌舞伎を基準にする、その意識はより強くなっていると思います。
――映画やミュージカルなど活躍の幅を広げながらも、やはり最終的に戻ってくるのは歌舞伎だと?
そうですね。自分が思っている以上に、歌舞伎ってものが僕の中で大きな位置を占めているみたいです。いくつか選択肢があった時、その中からどれを選ぶのか。なんとなくの気分で選ぶこともありますが、その理由を辿っていくと、結局は歌舞伎なんですよね。
歌舞伎界で目立ちたいとずっと思っていた
――ますますの飛躍が期待されますが、2023年はご自身にとってどんな一年にしたいですか?
ある意味、スケジュールが見えてきた一年でもあります。これまでは「どんな一年になるんだろう?」と決まっていないことに対するワクワクだったんですが、来年は「どんな内容になるんだろう?」と決まっていることに対するワクワクに変わっている。