2021年10月21日 17:00
ド迫力のソング&ダンス!三浦宏規、屋比久知奈ら期待の次世代スターたちが奮闘するミュージカル『グリース』稽古場レポート
「(整髪剤を)オレの机に出しっぱなしにしておくなよ!」だの、「昨日よりキマってるでしょ!?」だの。さらには男性陣と女性陣に分かれて円陣を組んで気合いを入れている。さながら、部活の試合に臨む高校生のよう!?
しかし当然ながら、彼らは一流のプロなのである。オープニングのタイトルナンバー『Grease』からとにかくド迫力のソング&ダンス! 特にダンスがすごい。1曲目からすでに、見どころだらけでどこに目をやっていいのかわからない状態。そしてユニゾンが多用された歌唱もパワフルで、一気に心を掴まれる。ちなみに映画版のために作られその後ミュージカル版に逆輸入されたこのテーマソング、映画で歌っていたのはあのフランキー・ヴァリ。ミュージカルファンには「おっ」となる名前ではないだろうか。
続くナンバーも、キラーチューンばかり。ノリ良く、そしてどこか懐かしい1950年代ロックンロールの数々が畳みかけるように登場していく。
物語は、いわゆる“ひと夏の恋”のその後の展開を描いたもの。サマー・バケーションで知り合い恋に落ちたダニー(三浦)とサンディ(屋比久)。夢のような幸せな思い出は、サンディがダニーのいる高校へ転校してきたことから一気に現実へ。