【おとな向け映画ガイド】フランス革命の裏で起きていた“美食革命”──『デリシュ!』
ジャガイモと生のトリュフが、悪魔の産物と考えられていた理由は、地中からの作物だから。「当時は、空中にいるという要素が多ければ多いほど神聖な存在になる。鳩なんか完璧で、地面に近い牛はちょっと劣る」とベナール監督は語る。ジャガイモが食材として認められるのはもう100年かかった、という。映画のなかにはちらっとジャガイモのフライも登場する。あれが、世界で愛されるフレンチフライとよばれるようになる時代はさらにあとの話だ。
また、監督はこの映画のことをこう語る。「腕に自信をもつ誇り高き料理人が、屈辱を味わわされ、いったん自分の武器ともいえる厨房機器を封印するが、皆の幸せのために再びそれを手に取る。
そんな西部劇の文脈でプロット、筋書きを作った」。なるほど、たしかに話の運びも実に巧妙だ。
(C)2020 NORD-OUEST FILMS-SND GROUE M6-FRANCE 3 CINEMA-AUVERGNE-RHoNE-ALPES CINEMA-ALTEMIS PRODUCTIONS
「あなたより私は上」と言わんばかりのマウントにうんざり…30代女性がいら立ちを覚えたママ友の「余計なひと言」