くらし情報『ノーラン×山崎貴が『オッペンハイマー』を語る対談映像が公開 渡辺謙らのコメントも到着』

2024年3月15日 19:00

ノーラン×山崎貴が『オッペンハイマー』を語る対談映像が公開 渡辺謙らのコメントも到着

■平岡敬(元広島市長)
オッペンハイマーは英雄ではなく、矛盾に満ちた人間である。
科学者の研究成果が、国家によって殺人兵器に利用されたため、彼は道義的責任に苦しむことになった。
彼が感じた世界の破滅への危惧は、いま現実となってわたしたちの世界を覆っている。
核の脅威を秘匿する危険性を訴えたために、彼は赤狩りの標的になった。その頃の空気は今の時代にも満ちている。
そして足を踏み鳴らして、彼を英雄として迎える研究所員の姿は、民衆が国家にからめとられる状況を暗示しているようだ。
それゆえ、もう一度観て、核抑止力を信奉する国家とは何か、を考えたい。

■細木信宏(NY在住映画ライター)
数奇な理論物理学者ロバート・オッペンンハイマーに聞こえていた発明の漣(さざなみ)は、想像し難い原爆という全てを飲み込む大波となり、歴史という海原を超えて我々の魂にこだまし、放射能という戦争が生んだ深い痕跡を残してゆく。
忘れられない傑作。

■平井伊都子(LA在住映画ライター)
世紀の発見が人類の未来を永遠に変えたばかりか、国にも見放された男の混乱と苦悩をかつてない映画的表現で描き、観客を物語に没入させる。 オッペンハイマーの原爆開発を美化するのではなく、想像の範疇を超えた悲劇と後悔に苛まれた研究者の運命を描く“反戦映画”。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.