2023年1月6日 07:00
浦井健治×太田基裕×平間壮一 ミュージカル『キングアーサー』スペシャル鼎談
撮影:杉映貴子
イギリス・ケルトに伝わるアーサー王伝説をもとに、作曲家ドーヴ・アチア(『1789〜バスティーユの恋人たち〜』)によるフレンチ・ロックで彩られた大スペクタクルミュージカルが日本初登場。フランスで世界初演(2015年)を迎えた本作は、韓国でバージョンアップされて(2019年初演、2022年再演)絶賛を博した人気作だ。その韓国版を手掛けた気鋭の演出家オ・ルピナが、今回の日本版の演出を担うことも注目されている。濃密な稽古が進むなか、主人公のアーサー王を演じる浦井健治、そして王の配下の“円卓の騎士”の筆頭であるランスロット役をWキャストで担う太田基裕と平間壮一に、稽古の感触やそれぞれの役柄、日本初演の展望について聞いた。
神話の世界にどうリアリティをもたせるか、鋭意邁進中
――およそひと月後の初日(取材時)に向けて、稽古が順調に進んでいるようですね。
浦井もうサクサク進んでます(笑)。この作品、オーソドックスなアーサー王伝説の、聖剣エクスカリバーの物語かなと思っていたんですが、演出のオ・ルピナさんはオリジナルのフランス版の舞台を観て、ご自身が思うところを付け足して「各キャラクターの正義を描きたい」