くらし情報『是枝裕和監督と松岡茉優、芸術分野における女性の地位と評価について、意見を交換』

2022年11月1日 19:00

是枝裕和監督と松岡茉優、芸術分野における女性の地位と評価について、意見を交換

第35回東京国際映画祭公式プログラム・TIFFスペシャルトークセッション「ケリング『 ウーマン・イン・モーション』」より 撮影:内田涼

撮影:内田涼



是枝裕和監督と俳優の松岡茉優が10月31日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた第35回東京国際映画祭公式プログラム・TIFFスペシャルトークセッション「ケリング『ウーマン・イン・モーション』」に出席し、それぞれの立場から芸術分野における女性の地位と評価について、意見を交わした。


是枝裕和監督と松岡茉優、芸術分野における女性の地位と評価について、意見を交換


是枝監督はこの夏、新作映画に取り組んだ際に「インティマシー・コーディネーター」の浅田智穂氏に協力を求めたそうで、「裸だけの問題じゃなく、俳優さんがどこで精神的に負担がかかるのか脚本を読んでもらった」と明かした。「インティマシー・コーディネーター」とは、性的なシーンなどの撮影の際、制作サイドと俳優の間で調整を行う職業のこと。「撮影の時間帯やセットを変えたことも。やはり、調整役に入ってもらうことは必要」とその成果と意義を語った。

また、日本でも問題が可視化されつつある「Me Too」運動については、「声をあげることはもちろん、声をあげた人を孤立させないサポート体制が必要」と指摘。現在は映画業界の労働環境改善を目指す「日本版CNC設立を求める会」(通称:action 4 cinema)の共同代表を務めており、「働き方改革は待ったなしの状態で、放っておくと映画業界は10年持たない」

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